膿皮症は、犬の皮膚病の中では最も多いと言われています。

膿皮症の原因菌である黄色ブドウ球菌は、黄色い色素を出す球型の細菌である事から、そのような名前が付けられています。
健康な犬の皮膚にも存在している常在菌で、病原性がそれほど強くはありませんが、異常繁殖を起こすと皮膚に炎症を引き起こしたり、食中毒の原因になる事があります。


犬の膿皮症に
犬の膿皮症に光触媒ミスト


膿皮症の治療


 

膿皮症の治療は、抗生物質の服用、抗菌クリームの塗布、薬用シャンプーや薬浴による殺菌などが行われます。


薬やシャンプーが体質に合わない場合には、皮膚が余計に乾燥したり炎症がひどくなる事がありますので、患部の経過を見ながらの処置をおこなう事が重要です。

 

犬がアレルギーやアトピーの症状がある場合には、特に皮膚のバリア機能が弱くなっている事が多いため、薬やシャンプーによるダメージがないか、特に注意して経過を見る必要があります。

 

ステロイド剤の長期使用は、皮膚が萎縮して抵抗力が弱くなるため、皮膚炎が治りにくくなったり、他の細菌やカビに感染しやすくなりますので、十分注意が必要です。

 

また、症状が治りかけた場合に自己判断で治療を止めると、目に見えない細菌の繁殖が再び活発になり、膿皮症が再発する場合があります。

膿皮症の未然予防、再発を防ぐには、犬の体や生活環境を衛生的に保つ事が大切です。
犬が使用するタオルや毛布も、汚れが溜まってくると細菌が繁殖しやすくなりますので、定期的に洗浄するようにしましょう。

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