膿皮症は、犬の皮膚病の中では最も多いと言われています。

膿皮症の原因菌である黄色ブドウ球菌は、黄色い色素を出す球型の細菌である事から、そのような名前が付けられています。
健康な犬の皮膚にも存在している常在菌で、病原性がそれほど強くはありませんが、異常繁殖を起こすと皮膚に炎症を引き起こしたり、食中毒の原因になる事があります。


犬の膿皮症に
犬の膿皮症に光触媒ミスト


膿皮症の症状


 

犬が膿皮症になると、皮膚に激しい痒みが生じるために、何度も体を引っ掻く事を繰り返すようになります。


そのため、皮膚が傷付いて毛穴や傷口にも細菌が侵入しやすくなるため、脱毛が起こったり、膿を含んだ黄色いかさぶたができる事もあります。

 

目や口の周り、お腹や脇、股下や尻尾の付け根など、皮膚が薄く弱い部分に発症しやすく、湿疹や膿疱が見られるとともに、周囲の皮膚が赤く腫れているなどの異常が見られるようになります。

 

犬の汗腺(エクリン腺)は足の裏に集中していますので、汗に含まれる成分(細菌の栄養分)が溜まりやすい指の間や肉球だけが真っ赤に腫れる場合もあります。

 

膿皮症は、細菌感染によって起こる皮膚炎ですので、痒い部分を掻いた後に、他の部位を触る事で、体中のあちこちに感染が広がっていく場合もあります。

膿皮症の未然予防、再発を防ぐには、犬の体や生活環境を衛生的に保つ事が大切です。
犬が使用するタオルや毛布も、汚れが溜まってくると細菌が繁殖しやすくなりますので、定期的に洗浄するようにしましょう。

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